受けた優しさと倖(さち)の余韻


これは 何年か前の出来事です・・・


某総合病院の膠原病・リウマチ科を受診し 検査を受けるために私はいつも利用している市営の路線バスに乗車。


バス路線の車庫より程近い所から乗車するものですから、余程のことがない限り利用時は殆ど座ることが可能です。


この総合病院を通るバス、私の利用するバス停を幾つか過ぎると忽ちに乗車人数が増え始めます。


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   JR線へと乗り継ぐことの出来るバス停からは一気に満員状態へ…!


   総合病院の受付時間が 朝8:30~11:30までということで


   私が検査予約を指定された受診時間が9:50でしたので


   まさに一般受診の患者さん方の来院のピーク時と言える時刻。




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私はバスの運転手さんの後方、前から2座席目の一人掛けの椅子に座っていましたが


JR線から乗り継いでいらした方々と思われる集団の中に


敬老パスを提示されつつ乗られて来た八十代と思しき女性が私の目に留まり…


たいへん身綺麗になされておいでの 美しいお婆様でしたが


その時のバスの車内はと言えば


揺れる吊り革とわずかなポールしか手にすることが出来ない程の凄まじい混み様。


矍鑠とされている、そうお見受けすることは出来ても流石にあの混み様は度を超えており…


見るに忍びなく 私は咄嗟に腰を浮かし


「どうぞっ!」と申しあげながら 座席を横滑りしポールの手摺りに移動して立ったのでした。





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*掲載の写真はいずれもイメージとしてお借りしたもので記事との関連はございません*






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するとその方は恐縮そうに素敵な笑みを浮かべながら 私の座っていた座席へと移動するため

2、3歩足を前に踏み出された、と、、その瞬間、、、!!

「あッ、すんません!」という男性の声が車内に轟きました。

座席の角(かど)や吊り革やポールに掴まり立ちされている方々 そしてこの老婦人をも

両手で 掻き分け 振り払うかのようにして進まれ…

斜め掛けのショルダーに折畳み杖を携えた男性が 私の目の前に現れドカッと腰を沈めたのでした。

実は男性もまた 身障者のお手帳を提示されてのご乗車で在られたのですが・・・

    
お声を掛けて差しあげた老婦人と私とは 同じタイミングにして

〝苦笑の息が合ってしまった〟のでございます---



◆◆◆




あの時の老婦人が私に示して下さったアイコンタクトとその微笑みの優美さを

私はいまでもよーく覚えております。本当に素晴らしい表情を見せて下さったのです。

〝貴女のご親切は私だけのものではなく この方にも通じたのですよ…〟

まるで そう仰って下さっているかのようでした・・・




◆◆◆





ただひとつ 返す返すも残念なのは

〝あの時 私に継いで あの老婦人に「どうぞ!」のお声掛けをして席を譲って下さる方がおいでにならなかったこと〟

正直 私も次第に席を譲られると助かる状態が時々ありますのでそうした思いやりは

「本当にうれしいなぁ…」と分かるようになって参りました。





たとえ小さくとも親切心を揮い起こすには時に大きな勇気が必要だったりもいたしますね。

でも、そこで笑顔が返された瞬間 

すべてが〝喜びに変換される爽快感が心の中を遊泳〟します





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つい先日も行きつけのマーケットにて 眼のご不自由なご夫人に


「すみませんが…私は弱視でして。こちらの商品のお値段を見て教えて下さいますか?」と。


気が付くとそのご夫人を私は覚えておりました。


商品の値段の比較をそのご夫人は 以前にも私に 依頼されて来られた方でした。








◇◇◇



以前 初めて赴くビルがどうしても分からず困り果てた末に 通りすがりの殿方に

道順をお尋ねしたことがあったのですが・・・

私が「どうも有難うございました!本当に助かりました」とお礼を述べると その男性は

「お気を付けて…」というお言葉を添え立ち去って行かれたのでした。


さり気の無い一言が持つ〝優しさの余韻の大きさ〟

いまでも思いだすと その余韻は心を優しく癒やしてくれます。



◇◇◇




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*掲載の写真はイメージとしてお借りしたもので記事との関連はございません*










本日のこちらの記事タイトルにある『倖』(さち)の文字にはある拘りを持ち『幸』を用いませんでした。

〝幸せ〟の隣に 〝もう一人の人を置く〟これが『倖せ』

〝幸せは こちら側だけではなくて あちら側=向こう側(先様・先方・相手)においでになる方々も

〝幸(倖)せで在られてほしい〟という想いを込めて敢えて『倖』を使わせて戴きました。




『幸』から『一』を抜き去ると『辛(い)』という文字にそっくりですね…




たとえ 一つでいい。 たとえ 一人でいい。

優しさを与えてくれる人が居たのなら そこには『幸』が生まれ

人は 寂しさから、孤独から、絶望から救われる… 私は そう信じて居たいのです。













人のお役に立てた(る)ということの喜びと***


人が手助けをしてくれた(る)ということのうれしさと***











***


皆さまは 最近 
*
他人(ひと)に 優しく して戴けましたか…
*
他人(ひと)に お優しく なさいましたか…


***


        




2015年3月4日 から 2015年3月6日まで行なわれた
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この記事へのコメント

  • zencyan

    朝から気持のよい話を読ませてもらいました。
    2015年02月26日 07:56
  • †zencyanさん へ† 小枝 拝

    こんにちは。
    冷たい雨の降る窓の外を見やりながら記事にさせて戴いたことの詳細が1つ1つ思いだされています。
    『優(しい)』という文字も「人」を「憂(える)」と綴るのだなぁ と、 ふと …
    静かな雨だれを耳にしながら 人と人との心の温度差に感慨を深めている午後です。
    気持玉とコメントを どうもありがとうございました。
    2015年02月26日 14:33
  • sabatora nyanya

    バスで満員の時は足の不自由な方とか障碍者、お年寄りの方は私も席を譲ってますが、皆さんが思いやりを持って席を譲ってあげると良いですよね。
    アイコンタクトで席を譲ってあげようとしてた老婦人の方も座れませんでしたが、喜ばれたと思いますよね。
    2015年02月26日 18:03
  • 宮星

    東京経由で新幹線通勤していた頃は、都内の電車内で時々そんな光景を見かけていました。
    が、田舎の方の電車やバスは(私が乗る時間帯は)ガラガラで、チャンスがありません
    アレも気が付いて直ぐだと自然に譲れるのですが、間が出来てしまうと立ちづらくなりますね!?
    倖と幸、優と憂・・・ナルホドですね!!
    しかし・・・コミュニケーションも、なかなかスムーズにはいかないものですね!
    ”涙の数だけ強くなれる”という歌がありましたが、私は”涙の数だけ優しくなれる”なのではないかと思っています。
    2015年02月26日 18:28
  • †sabatora nyanya さんへ† 小枝拝

    こんばんは。

    自分がされて嫌だと感じることは相手も同じ。自分がうれしいと感じることもまた
    それと同じだと信じて、勇気を出してお声掛けをしていこうと思っています。
    座席はお譲り出来なかった訳ですが… 私の善意は小さな椅子になり
    老婦人は ほんのひとときでも心やすめて戴けたものと、そう想おうとしています。
    気持玉とコメントをどうもありがとうございました。
    2015年02月26日 18:30
  • †宮星さんへ† 小枝 拝

    こんばんは。

    >間が出来てしまうと立ちづらくなりますね!?
    *はい、如何にもそのとおりですね。

    少し離れた所に立たれている方が居り…しかしながらそのお近くでは座席おお譲りする気配の方が
    いらっしゃらないご様子。こんな時やや遠い私のほうへどうお導きするべきかしらと思う瞬間が…
    そんなことを考えているうちに時間が経ってしまうと羞恥心が芽生えてしまい。
    〝涙の数だけ、人は強く・優しく心の引き出しを増やせていけるのだと想います〟
    気持玉とコメントをどうもありがとうございました。
    2015年02月26日 18:48
  • 祭ばやしが聞こえる

    こんばんわ!! お久しぶりです。お元気でしょうか? 自分が良いと思うことを相手にすれば、時として思わぬ良い出来事が自分に帰って来ることがありますよねぇ。たま~~にですけれど。自分の人生、そう捨てたものでもないなァ~って生きていて感じることがありますよね。しあわせやなァ~って時がね。
    2015年02月26日 21:25
  • †祭ばやしが聞こえるさんへ†小枝 拝

    こんばんは。 今日はお久しぶりにお立ち寄りとコメントを頂戴出来てたいへんうれしいです!
    また先ほどはWOWOWオンラインレビューでも「ノーカントリー」にて絡んで戴き恐縮です。

    >自分の人生、そう捨てたものでもないなァ~って生きていて感じることがありますよね。
    *「あります、あります!」
    ちょっとオーバーな言い方ですが、まるで映画のワンシーンのような粋な計らいや、
    善意の施しを受けることがあった時には 本当にそう思えますわね。

    相変わらずWOWOWオンラインでは承認待ちさせられている寄稿が2件あります(笑)
    これからも共通して観賞した作品に在っては是非、絡んで戴けるとうれしいです。
    また拙ブログにもこれに懲りずお気軽にお越し下さいませ。今宵のご来訪に感謝します
    2015年02月26日 22:54
  • アルクノ

    最近は他人の行動を批判する輩が多いですが、まず自分に何ができるかがポイントですね。
    私も最近はこの髭のせいで、席を譲られる事が増えてきました^^)
    数時間山を歩き回っても脚力は維持できているので、電車の中で立つこと位なんでもないのですが、その方の気持ちを頂いて座るようにしています。

    観光で来られた世界中の方が日本は民度の高い国だと、
    自国のネットを通じて広めています。
    中国の方が観光で来られ、道を尋ねました。
    言葉は話せなくても意味が分かったその人は、
    10分も歩いて目的地まで案内したという事です。
    見習いたいと思います。
    日本の店員の対応の良さは、驚きに値するそうです。
    更にその客も、店員のサービスに対して礼を述べている。
    相手を思いやる行為や行動はすべての国民が身に付けたいものです。
    国同士仲が悪くても、国民同士は仲良くできますね。

    当地も20年の歴史しかなく、ブラブラ歩く私に道を訪ねてこられる方が多いです。
    数分であれば目的地まで案内するようにしています。
    買い物をした後の店員のサービスを当然と思わず、
    此方も礼を述べるようにしています。
    山で出会った見知らぬ人への対応も同じです。
    夫々が始めると、それが広がり、
    世界中の人々が自国へ持ち帰って広めてくれると思います。

    今日は良いお話を聞かせて頂きました
    2015年02月27日 08:32
  • 華の熟年

    こんにちは。

    心温まる良いお話を拝読させて頂きました。

    人に親切にするには少し勇気も必要ですが、
    思いやりの心や気遣いは万国共通でしょうね。
    2015年02月27日 10:56
  • †アルクノさんへ† 小枝 拝

    こんにちは。
    一昨年の神戸の記事3部作全てにもご丁寧なコメントを下さっていて感激しています!
    後ほど神戸の記事にもお返事させていただきますね。

    ある男性が京都観光をした際に京都駅で、ご夫婦と思しき外国人旅行客の方に
    「荷物を置いて歩きたいのでコインロッカーは無いか?」と聞かれたとのこと。
    その時は京都サミットがあったらしく駅の殆どのコインロッカーは使用不可状態だった様子。
    そんな中、数少ない使用可能なコインロッカーの前をその男性は今通ってきたばかりだったので
    〝Follow me.〟と 言って案内してさしあげたのだそうです。
    するとその外国人夫妻は Fantastic!〟と 大感激して下さったとのことでした。

    日本人の和の精神は人間そのものの本質に繋がる〝共和〟であり〝協和〟であると思いますね。
    この国に生まれたことを誇りとしたいです。
    悪事は千里の道を走るとの表現(模倣犯や連鎖が起きる意)を聞いたことがありますが
    善行こそ万里の道を疾走し 広まっていってほしいものです。
    気持玉とコメントをどうもありがとうございました
    2015年02月27日 13:30
  • †華の熟年さんへ† 小枝 拝

    こんにちは。

    ふとしたシチュエーションに於いてその方に優しく接してさしあげたい。
    そう想う瞬間がたびたびありますが、「余計なことを!」と思われはしないだろうか?etc..と
    その一瞬に様々な想いが去来していくのを感じてしまうことが多いです。
    人の笑顔は人に素敵な喜びを与えてくれますね。勇気が開花させる喜びを大切にしたいです。
    気持玉とコメントをどうもありがとうございました。
    2015年02月27日 13:48
  • 股旅

    さて、自分はどうなのだろうか
    他人(ひと)に 優しく して戴けましたか…
    他人(ひと)に お優しく なさいましたか…
    と問われふと思いこむ、これと言って何か特別なことはしてないしされてないような
    待て待て待てよ~ してない事よりもされてないと思いこむのはもんだいだぞ
    されていることに気が付いていないことが一番の問題だ
    それは自分が相手の気持ちに気付けないということじゃないか!!
    気持ちが荒んでいるのかな

    小枝さん、素敵なお話をありがとう
    あたえられる優しさと差し出す優しさ
    気付いたり気付かされたりが当たり前の世の中でありますように…
    2015年03月03日 15:18
  • †股旅さんへ† 小枝 拝

    こんばんは。
    今日は雛祭りですね。私の亡母の誕生日なんですよ。生きてくれていたなら今日で満99歳でした。

    寒い日が続いていますが現場での厳しいお仕事、日々ご苦労様です。夫も重機キャタピラーの事故から
    先月22日で1年が経過してしまいました。登山家の栗城さんが凍氷で指を失いつつもまた前向きに
    チャレンジをされようといていう姿勢に倣い頑張らなくちゃ!と夫婦で思っている次第です。

    私が時々娘にいうことがあるのですが…
    「鏡が曇っていることに気づけないで居るのは、いま自分の心が曇っているから」と。

    >あたえられる優しさと差し出す優しさ
    気付いたり気付かされたりが当たり前の世の中でありますように…

    *私も心からそう願ってやみません。
    気持玉と素晴らしいコメントを本当にどうもありがとうございました。
    2015年03月03日 20:06

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